17.稲荷町電車専用橋

爆心地から約1.35キロメートル

京橋川に架かるこの鉄橋は、人類史上初めての原子爆弾により、爆風でレールが上下左右に波打ち、熱線で枕木が焼けこげました。市内電車の専用橋でしたが、下流の柳橋が焼け落ちたこともあり、市内中心部から郊外へ避難するため、多数の被爆者がこの橋を渡りました。橋の下では、無数の死体が浮かぶ川に、水を求める人が殺到しました。

写真説明:爆風によりレールが曲がった稲荷町電車専用橋 1945(昭和20)年8月11日 宮武甫氏撮影

稲荷大橋(Wikiペディア)