22.広島電鉄株式会社

爆心地から約1.9キロメートル

1945(昭和20)年8月6日、人類史上最初の原爆投下により、一瞬にして木造の本社屋は半壊し、修理工場や車庫では多くの職員が倒壊した建物の下敷きになって押しつぶされました。 ラッシュアワーで混雑する乗客を乗せて走っていた電車やバスの中でも、多数の犠牲者が出ました。このように交通機関も壊滅的な状態でしたが、関係者の懸命な努力により、その3日後には早くも西天満町~己斐間の電車の運行が再開されました。動き始めた電車の姿は、うちひしがれた市民の気持を大いに力づけました。

写真説明:半壊状態の広島電鉄本社 撮影・川本俊雄氏